あやべ温泉・二王の湯。
2011/06/26
前回の続きになりますが、何故福知山市に行きたくなったかと言うと理由は二つあります。一つは、福知山市の動物園でイノシシに乗るお猿さんがテレビに度々登場し話題になったことがあり、まるで西部劇の「ロデオ」の様ので面白そうだったから一度見てみたかったからです。もう一つは、福知山市を通り過ぎた事は何度もあるのですが、降り立った事は一度もなかったのでせめて福知山城くらいは見ておきたいとの思いがありました。京都縦貫道から国道9号線を走り、福知山市に着いたのは午後1時になっていました。まず昼食を食べようと市内をウロウロするのですが、ファミレスも回転寿司も見つかりません。30分以上探し回りましたが、この辺の地理に疎いのでまったく見当もつきません。やっとの事で、「ケンタッキー」の看板が見つかり、今回はここで我慢しました。昼食後、動物園の位置を確認しましたが、水曜日は休園日と聞き残念な結果になりました。せめて福知山城に登りたかったのですが、この後温泉に入る予定だったので横目で見ながら福知山市を後にしました。「何のために福知山に来たの?」と言う嫁さんの言葉には、返す言葉もありませんでした。気を取り直して、本日の温泉施設のあやべ温泉・二王の湯を目指しました。「ふるさとに帰ったような素朴なおもてなし」上林の山あいにたたずむ静かないで湯、あやべ温泉に誕生した「二王館」は、素朴なおもてなしが魅力の宿泊施設。渡り廊下で「二王の湯」と結ばれており、ゆったりと良質の温泉をお楽しみいただけます。また山の幸川の幸を中心とした郷土料理も「二王館」のもうひとつの魅力。ふるさとに帰ったようなひとときをお楽しみいただけます。「二王の湯」の入浴料は、大人400円と嬉しいお値段で、今まで行った温泉施設では一番格安でした。「いつ頃、オープンしたのですか?」とお訊きすると「13年目になります」と答えが返って来ました。フロントに上に「ご来館200万人突破、ありがとうございます」と書かれていたので、結構人気があるのだなと感じました。露天風呂からは、山また山の風景で朽木の「てんくう温泉」の風景ととても似ています。「どちらから来られましたか?」と見知らぬおじいさんに声をかけられ、「滋賀県ですわ。それも北の端の高島市です」と答えると、「私は、嵐山からです。あの辺だと朽木やマキノや志賀町にもありますね」「え〜え、よくご存じですね。」「私も時々あちらの方に行きますから」と話しが弾みました。その後、「お先に失礼します」と言って別れましたが、まさに一期一会かも分かりません。お風呂上がりに食べた、「丹波あずきのアイスキャンデー」はとても美味しかったので是非食べて下さい。〒523−1131京都府綾部市睦寄る町在ノ向10番地。рO773−55−0888。交通アクセス。JR山陰線・舞鶴線「綾部駅」から「あやバス」上林線に乗車、「あやべ温泉前」下車(所用時間約40分)舞鶴若狭自動車道綾部ICから約20q(所要時間約30分)。月曜日休館。さて、この後カーナビに山間を任せて走ると、見覚えのある風景が飛び込んで来ました。「あれ〜っ、ここはおおい町と違う?以前水上勉さんの一滴文庫の時に来た道やね」「ここに出てくるとは思わなかったわ。これなら温泉にまた来れるわ!」と言いながら家路につきました。(写真は、登れなかった福知山城とあやべ温泉の二王館(左)と二王の湯(右)です)
動物園に行きました。
2011/06/23
昨日22日(水)は、長女の帰省に合わせて京都市内・岡崎にある京都市動物園に行きました。何故、そんな事を思いついたかと言うと、いつもアルバムを見ていて奈良公園の鹿を指さしたり、カレンダーの小鳥の写真を指さしたり、またテレビの画面のキリンを指さしたりするようになりました。これはひょつとすると動物園に連れて行くと面白がるかもしれないという淡い期待がありました。今回は、動物園の後にどこかに行く予定していましたので車で市内まで向かいました。よく考えたら、車で京都市内まで来るのは初めての事で、加茂川の景色が違って見えました。京都市動物園では、障害者と付添人が無料だと言うことで一人分の600円で入場出来ました。入り口近くにキリンの檻があるのですが、長女は一向に興味を示さず売店に一目散で走って行きました。「やっぱり無理だったかな?」と言うと、嫁さんが「横目でちらちらと見ていたよ」と気休めを言っていました。その後、ペンギンやウサギやモンキーなど小さな動物には少しは関心がありそうですが、ゾウやゴリラやライオンなどの大きな動物にはほとんど無視していました。「動物ふれあい」コーナーと言うのがあり、係の人がモルモットを持って来てくれましたが、意外と「恐がり」で後ずさりしていました。私が以前にここに来たのは、小学校の遠足以来ではないかなと回想していると、嫁さんは「育成会(手をつなぐ親の会)で、確か裕子が15歳くらいと時に一度来たわ」と話しており、「その時はあの観覧車に乗った記憶がある」と言っていました。何とか、ごまかしごまかししながら1時間30分ほど粘ることが出来ましたので、動物園を後にしました。車に戻ると、「さて、これからどうしょうか?」と嫁さんに話しをすると、「任せるわ」との返事が返って来ましたので、「福知山市に一度行きたかったから、そこにしょう」と言うことで五条通りから、国道9号線に出るため桂方面を目指しました。(写真は、動物園内の長女と色々な動物たちです)
農業の事も分かるようになりました。
2011/06/20
私が,安曇川町に引っ越して来た28年前は農業の事など何の知識も持たず、農家もそれなりに生活して行けるのだと思っていました。当時の米の価格は、一俵18000円前後だったと記憶しておりますが、1反あたり8俵が収穫出来る量になり、およそ144000円ですので1丁では、144万円の収入となりますので、少し大規模な農家ですと4〜5丁の耕作面積がありますので500〜600万円となり十分とは行かないまでも生活の基礎にはなりました。当時に知人から確定申告を書いてくれと頼まれましたが、必要経費を引いても350万〜400万は所得となっていました。ところが、去年のお米の値段が一俵1万円を割り込み9000円前後まで下がりました。同じ知人の確定申告を計算したところ、必要経費は変わらないので残念ながら所得は0円になってしまいました。間違っていないか、何度も何度も計算し直しましたが、同じ結果でその事を伝えると「それはそうだろう。アルバイトや年金で何とか生活しているから実感しているわ」とのお話でした。実に28年の間に、農家の所得が、ここまで激減するとは想像を絶するものがあります。一時は大規模化すればうまくやっていけると政府が煽りましたが、旧安土町(現近江八幡市)の大中干拓地でも大型の機械代に追われ、離農が相次いでいます。また、朽木村の山奥では、材木の価格低下で手入れがされず山が荒れ放題になっています。「先日、10dトラック1台分を材木屋に持って行ったら、たった8000円やで!」と随分お怒りのご様子でした。日本人が食べるお米の1日分の値段は、缶コーヒー1本分より安いと言われていますから、消費者も考え直す時が来ているのかもしれません。また、木材も海外に頼っていては、いずれ枯渇する事になるでしょうから、国内の林業を育成必要があるようです。ところで、前回に載せた写真の右端の白い花は、「ホタルブクロ」ですと指摘がありました。(写真は、直接田んぼに種をまく、直まき農法で雑草を取る農家の人々です)
ホタルが飛ぶようになりました。
2011/06/16
今年初めてホタルが飛んでいるのを見つけたのは、9日の夜の事で、たった一匹だけで淋しそうでした。昨夜は、それが数匹になり日毎に増えてはいるのですが、以前のように「明るいくらい」と言う事はありません。外灯が整備され街が明るくなり、防犯には役立つのですがホタルには迷惑な話しかもしれません。カメラを構えて写真にしようと思うのですが、飛ぶ方向が読めず、しかも小型の「ヘイケボタル」なので発光体が小さく写り込みが弱いようです。もう少し頑張って粘れば良いのですが、持って生まれた「短気」が災いしてすぐに諦めてしまいます。ところで、私の住む住宅の周辺では、次々と野草が咲きある意味では写真の題材には困りません。また、葛の葉が木々に絡まって独特の形が作られて行きとても面白いです。さて、プロ野球もタイガースが少し元気が出て来て、昨夜など日本ハムのダルビッシュを相手に勝てたのがとても嬉しくて、ついつい飲み過ぎました。後は、真弓監督の采配がもう少し冴えていたらと思う場面が多いのが残念です。この際、私に監督を任せてくれるなら、もう少し良い成績が残せると思います。(写真は、撮り損なったホタルの写真と、アザミの花と、名も知らぬ可憐な花です)
「藤橋の湯」は最高でした。
2011/06/12
「奥深い緑の中、満天の星空の下、湧き出る温泉」いび川温泉「藤橋の湯」とりーフレットに書かれていましたが、夜の星は綺麗だろうなと想像出来ました。外から見るよりも館内は広く、しかも入浴料は大人500円と嬉しい値段で、長女など障害者割引でなんと150円という気の毒な値段でした。まだ出来て間もないのか館内は綺麗で、しかもお風呂は人工の滝が流れる露天風呂や大浴場、小さな湯船の一人風呂、ジャグジー風呂、サウナ風呂と退屈せずに過ごせます。露天風呂から眺める新緑の山々に青空が映え、ゆっくりと流れる雲を見ているとリフレッシュ出来ます。温泉は「アルカリ性単純温泉」で、少し塩辛く肌がすべすべとします。お風呂から上がると、午前11時半だったのですが、少し早い目の昼食にしようと言うことになり隣接のレストランに入りました。入り口に「日替わり定食」と書いてあり、一日10食限定とありました。「まだありますか?」と係の人に訊くと、「はい、ありますよ」との事でそれに決めました。この日は、大きなどんぶりの「カツ丼」に酢の物、お漬け物に、味噌汁、しかも食後にホットコーヒーが付いて850円と格安でした。それとなく、目の前の国道を見ていると、お猿さんが渡って行きました。「わあ〜、お猿さんや」と都会から来た?老夫婦が感激しておりました。嫁さんが「もう一度来たいね!」と言うので、「今度は、星空を見ながら入りたいね」と答えて「藤橋の湯」を後にしました。いび川温泉「藤橋の湯」〒501−0804岐阜県揖斐郡揖斐川町東横山207番地 рO585−52−1126 お車で・・北陸道木之本ICから約45分、名神大垣ICから約60分。営業時間 午前10時〜午後9時 休館日 毎週木曜日。入館料 大人500円 小人300円。この後、私たちは国道21号線を経由して関ヶ原〜米原〜守山〜びわこ大橋経由で帰ってきましたが、途中懲りもせず日野町・肉の岡崎に立ち寄り、資金不足だったので肉を止めて「コロッケとハンバーグ」を買い求めました。(写真は、道の駅「星ふる里ふじはし」と「藤橋の湯」の館内です)
新緑が映える時期のドライブは良いですね。
2011/06/09
8日(水)は、お店の定休日に合わせて前回は実現しなかった揖斐川(いびがわ)温泉「藤橋の湯」に入浴するため出かけました。安曇川から木之本に向かい、そこから国道303号線に入り県境を越えるのですが道路は整備されていてとても快適なドライブです。嫁さんが言うには、「この辺りに関西電力が揚水ダムを作る予定で、トンネル部分の費用は負担したそうです」「そのおかげで、岐阜県・揖斐川町まで2時間はかかっていた道が、たった30分で行けるようになりました」と説明を受けたそうです。滋賀県側には大きなダムはありませんが、岐阜県側には徳山ダムと横山ダムと言う二つの大きなダムがあります。前回と同じ、道の駅「夜叉ヶ池の里さかうち」でトイレ休憩を取っていると2台のバイク(カブ)が止まっていて、ナンバーが大津市と京都・山科となっていました。友人同士の高齢者で見たところ70歳は超えていそうです。「私たちも高島市から来ました」と話しかけると「車も良いけど、この時期はバイクに限るね」と話しておられました。「お気をつけてね」と言って別れましたが、ちょっとした出会いも楽しいものですね。ところで、「夜叉ヶ池」と言うのは、池の名前ではなく標高1091bの山の名前だと初めて知りました。「誰もまだ目にしたことがない池が、その山の山中にあるのと違う?」と嫁さんが知っている様に言うのですが、この日は定休日で係の人がおらず真意のほどは分かりません。今回は急ぐ旅ではありませんので、前回は通りすぎた横山ダムで写真を撮りましたが、山の杉が良く手入れされていて、とても綺麗でした。(写真は、バイクでドライブするお二人と、横山ダム全景と、新緑が美しい手入れされた杉山です)
川は大混雑になりました。
2011/06/04
例年より、半月ほど遅くなりましたが「子鮎」が川に遡上し始めたようで高島町と安曇川町の境界を流れる加茂川は釣り人で大混雑になっています。サビキ仕掛けで一番下にアミカゴを取り付け、撒き餌の集魚材を詰めて川に投げ込むと体長5〜7pほどの「子鮎」が、タイミングが良い時には一度に3〜4匹ほど釣れます。残念ながら、ここまで遡上した「子鮎」は砂を飲み込んでいる場合が多く、「はらわた」を取り除く必要がありますので料理の手間がかかります。駐車してある車のナンバーは、圧倒的に京都ナンバーですが大阪や滋賀のナンバーが混ざっています。新聞か何かで情報が伝わっているのでしょうが、それにしても大勢の人出となっています。安曇川や今津町の石田川やマキノ町の知内川などは漁協が管理しているので、入漁券が必要になりますが、唯一加茂川はその必要がないので混雑しているのかもしれません。簡単な仕掛けで釣れますので、みなさんも挑戦してみてはいかがでしょうか?さて、政界では菅内閣に対する不信任決議案が出され、民主党が分裂するとか大騒ぎになっていますが、被災者の気持ちを考えると「そんなこと、している場合ではないだろう!」と思ってしまいます。(写真は、釣り人で混雑する加茂川と、ずらりと並んだ他府県ナンバーの車です)
あっという間の5月でした。
2011/05/31
敦賀市内で昼食後は、今回の目的地である「瓜破の水」を汲むために20gの大きなポリタンクと4gのペットボトルを2本積んで来ました。敦賀市から国道27号線を西に向かうのですが、途中の若狭町にある「道の駅」で「紅しょうが」を仕入れるため立ち寄りました。ここでの名物は「梅干し」なのですが、「梅干し」はまだ在庫が?あるというので、年寄りに好評の「紅しょうが」を探しましたが、残念ながら売り切れていました。車の中で待っていると、「ふき」と「タケノコ」を持って嫁さんが戻って来ました。手間のかかる料理はしないのに、どちらも「あく抜き」が必要なのを忘れていたのでしょうか?さて、肝心の「瓜破の水」ですが、先日弟が「高い焼酎」と「六甲のおいしい水」を持って来たのですが、その時「瓜破の水」を出すと、「この水は美味しいわ!」と感心していました。この日「瓜破の水」を汲むところは満員でしたが、蛇口が6個もあるので比較的早く順番が回って来ました。一枚300円のシールを売店で買い求め、新しいペットボトルに張りました。ここに汲みに来られる人々は、ほとんどは業務に使われているようで、ポリタンクを10〜20個は積んでこられます。遠く福井市内や舞鶴市内から汲みに来られていて、ここの水の評判が良いのが分かります。その日の夕食で、「汲みたての水」で飲む、水割りは特別に美味しかったです。さて、台風の影響もあって昨日の湖西線は、終日運転を見合わせていました。「風が吹いたら電車が止まる」という状況は何とかならないかと思っています。現在、堅田から近江舞子までは防風対策が出来ていて、影響は少ないのですが、それより以北がまったく対策がされていません。通勤や通学されている方は、近江舞子駅や堅田駅まで車で行かれているようですが、この様な状態が度々あると住民が出て行かないか心配ですし、新たな住民が見込めないのではないかと思ってしまいます。この際、署名を集めてJRに防風対策をしてもらえるように陳情しようかと考えています。(写真は、三方五湖にある「道の駅」と「瓜破の水」の源流です)
もう梅雨入りですか?
2011/05/28
釣りに出かけてから一週間経った25日は、長女が帰省して来たので再び敦賀市の「鞠山海つり公園」に立ち寄りました。今回は、竿を持たない単なるギャラリーですが、それでも何か釣れていないか気になるところです。この日も釣り人は少なく、訊くまでもなく釣果は芳しくないのが分かりましたが「何か釣れましたか?」と尋ねると、「何にも釣れませんわ」との返事でした。海はべた凪で風もなく、まったく一週間前と同じで「クラゲ」だけが気持ちよさそうに?泳いでいました。10分ほど観察している間に、次々と釣り人が引き上げて来いているところを見ると、「我慢の限界」を過ぎたようです。「海つり公園」を後にして、いつもの敦賀・きらめき温泉「リラ・ポート」にプールと温泉を楽しむために移動しました。2ヶ月ぶりに訪れたのですが、だんだんと入場者が減っていくのが分かり、挨拶を交わす常連さんも少なくなり淋しい気がします。長女も少し(かなり)飽き気味で、プールなど30分も入っていませんので、すぐに温泉に場所を変えます。この時期は、露天風呂から見る新緑が美しくとてもリフレッシュ出来るような気がします。少し前は、小雪の舞う中で入浴していたのが懐かしく感じますが、やがて「蝉時雨」となり一年の移り変わりの早さについて行けません。「リラ・ポート」を出る頃には昼食タイムとなりますので、いつもの「祭りずし」に行く事にしました。ここは、平日でも混雑していて30分は待たされるのですが、この日は何故かすぐに席に着けました。新聞で震災後の「外食産業の業績悪化」と出ていましたが、まさにそのような状態でした。ところで、まだ5月なのに早々と梅雨入りしたと報じていましたが、どうなっているのでしょうか?おまけに、来週早々には台風2号が接近するとかで、やはり異常気象の様な気がします。(写真は、鞠山海つり公園で泳ぐクラゲと退屈そうな釣り人です)
住みやすいとは、何だろう?
2011/05/24
釣りの成果が思わしくなく、早々と安曇川に戻って来ましたが今から店を開けるのも億劫だし、この際自分で車が乗れない顧客の自宅に出向く事にしました。旧朽木村の中でも、最も奥にある地区を目指して車を走らせるのですが、新録が美しいく所々でヤマフジが咲いていました。一軒目のお家は雲洞谷(うとうだに)地区のYさんですが、おばあちゃんの補聴器の点検にと立ち寄りました。ここのお嫁さんは、昨年急死されるというご不幸があり、まだ50代の若さでした。死因は、ペースメーカーが夕方になり不調をきたし、救急車を呼んだのですが、搬送先の病院まで1時間近くかかり手当が遅れた事でした。もし、安曇川なら10分で行けるので、助かっていたかもしれません。安曇川にある「道の駅・あどがわ」に「トチ餅」を販売していたのですが、担当していたお嫁さんがいなくなったので続けるのは難しいでしょう。「今年の田植えは、孫娘が頑張ってくれて助かったわ」と言う言葉に、少しは気持ちが楽になりました。庭先に、トチの実の殻が置いてあり、井戸から出る水にトチの実のあく抜きがされていました。「どうか、お元気で!」と言葉をかけて、この家からさらに奥にある能家(のうげ)地区のおじいさん宅に向かいました。ここのTさんは、一人暮らしのおじいちゃんで、昨年買ってもらった補聴器を無くしたと電話があり、心配でかけつけました。「集会所の帰り道に落としたみたいやな」「もう何度も探したけど見つからんわ」「もう、探さなくてもよいで」と言われましたが、念のため400bほど離れた集会所まで歩いて探しました。やっぱり見つからず、すごすごと戻りましたが、「ご苦労さん」と言う言葉をかけられ、卓上に「冷たいビール」と「らっきょと漬け物」が並べられ、遠慮無く頂きました。「この地区は、私が子どもの頃50軒あり、250人が住んでいました」「今は、12軒で17人になってしまった」と淋しそうに話しました。別れ際に玄関前まで出てきて、手を振るので「また、遊びに来ますわ」と言って別れました。「空気も水も綺麗だし、人の人情も厚いけれど買い物する町まで遠すぎるので不便かな?」「急病になったら、まず助からないかもね」などと話しながら帰路につきました。(写真は、トチの実とその殻とわらぶき屋根にトタンを張った田舎の風情のある家々です)
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